Main Character

Blanc

ブランク(アンシェル・ヴァレンシュタイン)

Blanc(Anciel Valenstain)

18歳 172cm B型

 

一人称:俺

二人称:お前、貴方

 

武器:銃(長銃も短銃も扱える)

   剣のセンスは皆無。

魔法:氷結《ジェラシオン》

   水と風の混合魔法。威力は最高でも中の上程度。相手の一部を凍らせるとか、氷の矢を放つとか。弾丸に上乗せして使うとかも出来る。

 

身体の半分を蟲に寄生されている青年。

無口でストイックに見られる事も多いが、実際は単に顔に出ないタイプかつ極度の面倒臭がりなだけである。ツッコミなども含めリアクションは心の中だけでしてしまいがち。

しかし義理堅い一面もあり、お礼や頼まれ事はきちんとこなす。

姉に酷く依存している所謂シスコンで、姉が直接行動原理に繋がる程である。一度親睦を深めるとよく懐く。

掃除は苦手だが料理はできる(だが目分量でアバウトに調理するためレシピを見て細かく作るのは苦手)。面倒なことでも姉のためならやってしまう。逆に言えば、姉が居なければ基本何もしない。

両親共に他界しており、姉と二人暮らしをしている。

現在は蟲の正体と寄生からの解放を求めて傭兵として各地を旅している。


Noir

ノアール(ヴァネッサ・ヴァレンシュタイン)

Noir(Vanessa Valenstain)

22歳 162+8cm AB型

 

一人称:私

二人称:あなた

 

武器:レイピア(ヒット&アウェイで魔法と組み合わせて戦う)

魔法:闇《オプキュス》

   威力は上の下位で、妨害系のみ。毒とか、暗闇とか、影踏み的なストップとか。詠唱が速い。

 

身体の半分を蟲に寄生されている女性。ブランクの姉。

おっとりしていてやや気弱で自己犠牲心が強い。また天然をかます事もしばしば。

あまりそうは見えないが、かなり弟に依存している。ブラコン。

料理は壊滅的に出来ないが、掃除や整理整頓は得意。

現在はブランクと共に傭兵をしている。


Miel

ミェル(ユクス・エグランティーヌ)

Miel(Uks Eglantine)

21歳 175cm A型

 

一人称:僕

二人称:貴方、君

 

武器:ダガー(基本的には使わず、魔法主体で戦う。攻撃を受け流すとか、やむを得ない時のみ。)

魔法:突風《ラファル》ーカマイタチ的な物や、竜巻状の物など。

   地異《テール》ー地割れ、棘状の地面が突き出すなど。

   光《ルミエール》ー目眩ましから、防御魔法、聖属性攻撃魔法まで。

   治癒《レキュペル》ー死を覆す事は出来ないが、それ以外ならある程度は治すことは可能。

  上級魔法も使いこなす。詠唱も早めで、コストも悪くない。攻撃をかわしたり、素早い動きが得意だが、反面打たれ弱い所がある。

 

ある目的からブランク達に同行する癒し手を生業とする青年。

いつもニコニコと笑みを絶やさず、語尾を伸ばした妙な丁寧語で喋り、かつ適当な事を言う時もあるため、どこか胡散臭い。だが、悪意のある人物ではなく、気を回したり場を和ませたりしようとするなど、かなり周りを気にかけている様子が窺える。

周囲には隠しているが、他人の真名が観えてしまう能力があり、その事に常に罪悪感を抱えている。

 

本当は死亡したとされているカルディア国第一王子その人であり、次期国王となる筈の人物であった。しかしある事件を境に、重傷を負った挙げ句行方不明となる。

気が付けば、王都ではなく見知らぬ土地で目覚め、しかも異能力を身に付けていた。その"まるで簡便に人を取捨選択できる、それこそ王の様な能力"が望む王の在り方ではない事と、自分の身に起きた陰謀を探る意味でも、王宮に帰らず自分の魔力の強さを生かして傭兵として身を隠している。

蟲からも人間と同様に名前が見えるということから、この能力にも意味があるのかも知れないと思い、蟲と同じ紅い眼をしたブランクに同行している。

余談だが、魔力の強さは父譲り、癒し手の素養は母譲りである。


Verre

ヴェール(ダリア・イヴォワール)

Verre(Dahlie Ivoire)

15歳 153+5cm O型

 

一人称:私

二人称:貴方

 

武器:バトルアックス(元々力は人間より強い為、物理主体で威力重視。武器さえ無ければ動きは速い。全体的に人間よりは身体能力が高い)

魔法:業火《フラム》

   威力はそこまで高くは無く挑発、間合い取る、物理が効かない敵の時に斧に上乗せして使うといった用途。

 

ダンピールの少女。基本的には無表情で、毒舌でツッコミである。

ちゃんと笑ったり泣いたり出来るが、感情の起伏の少なさから大人びている印象を受ける。年の割りにはしっかりしていて理解力もかなり高い。ちなみに冗談も真顔で言うので、あまり冗談だとは思われない。

ブランク達に、弱って血を求めて森を彷徨っていた所を助けられ、恩返しというのと、傭兵ならヴァンパイアを倒す機会もあるだろうということで同行している。

ヴァンパイアとしての本能で動いている時は瞳が赤い。基本的には、多少力が強くて、動きが速いだけの普通の人間だが、弱ると暴走してしまう。

 

自分のヴァンパイアの面が嫌い。自分が本当は魔物と対して変わらないという事実から自己嫌悪している。

 

父が吸血鬼で母が人間のハーフ。母の元で暮らしていて村人の態度などから違和感を感じていたが、ある日家を訪れた父から自らが魔物の血を引いていると教えられ、ダンピールはヴァンパイアの弱点になり得る事から殺されかけた所を必死に逃げ出したため、弱って森を彷徨う結果となった。


Doll Master

傀儡師

Doll Master

見た目23歳 178cm

 

一人称:ぼく

二人称:きみ

 

蟲を増やしている張本人。人外。

白と紫で統一された神聖な色彩と整った外見から天使のようだとよく言われる青年。実際、重要施設である教会の内部に入り込んでいる所を目撃されており、一部の人間に崇められたりもしている。

魔物を生み出し使役する強大無比な能力を持ちながら、子供のように無邪気で残酷。ブランクの半身に魔物を植え付けた張本人であり、ブランクに執着している。その理由は、植え付けた魔物の種が育ち何よりも強い魔物として自分に屈服し味方になることを期待しているため。

人間社会に紛れる時はエヴェイユ(Eveil)と名乗っている。上記の通りお気に入りであるブランクに接触する事は多いが、ブランクは当時の記憶が無いため、単に「なんか面倒な奴」としか認識していない。

普段はお気に入りの蟲の双子にべったり。瞬時に転移する能力がある。



Sub Character

Colneille

コルネイユ

Colneille

28歳 183cm

 

一人称:俺

二人称:あんた、お前

 

傭兵を回旋するギルドを運営している。ついでに酒場もやっている。昔は軽く名の知れた傭兵だった。

不敵な笑みと人をおちょくる様なしゃべり方が得意。だが基本的には面倒見の良いお兄さん。人をからかうのは好き。

ブランクの師匠。ちなみにブランクが髪を伸ばしたのはコルネイユに憧れたため。


Lafraise

ラフレーズ(ロジエ・エグランティーヌ)

Lafraise(Roger Egrantine)

16歳 166cm

 

一人称:ボク

二人称:キミ、お前

 

カルディア国次期国王。あざとい。

ミェルの異母兄弟。


Rutile & Beryl

ルチル&ベリル

Rutile & Beryl

見た目12歳位

 

一人称:ルチル:ワタシ、ベリル:ボク

二人称:    アナタ、    アナタ

 

常に傀儡師の左右に控える双子。蟲のアダムとイヴのような存在。

愉しい事が好きで気分屋なルチルと、常に無表情で冷静なベリル。



World

"魔物たちは霧から生まれている"と言う寓話はいつ、どこから生まれた話なのだろう。

 

霧に包まれた王国、カルディア。街以外の国土の大半には魔物が生息している。

霧から生まれたと言われても違和感の無い程、魔物たちの生態は謎に包まれ、絶えず霧の向こうから溢れ出し、私達を攻撃してくるのだ。

人々は街々に結界を張り、駐在騎士と結界魔法の守り手が街を守る。旅客は武術や魔術を得手とする従者、あるいは傭兵と言った戦力を乗せた馬車で旅をする。小物からイレギュラーな魔物まで、定期的に討伐依頼が発行され、傭兵たちが掃除する。

そうしたルーチンでこの国の日常は続いていく筈だった。

いつからか、"蟲"と呼ばれる一際異常な異形の魔物が跋扈するようになるまでは。

 

蟲と言う魔物は異常である。

人間に似たシルエット、しかしその表皮は石のように硬く、溶岩にように赤黒く胎動し、頭部にはぎょろりとした単眼がこちらに意思のあるかのような視線を向けてくる。──例外こそあれ、多くの魔物の知能は脊椎動物と大差が無く、自らの生存に重きを置く事と行動が伴っている。にも関わらず、蟲は明らかに"人間と言う生き物を狙って攻撃してくる"のであった。それが知性によるものであれ、野性によるものであれ、その指向性がもたらす被害は想像に難くないだろう。

 

カルディア国最高権力である王家の有する国軍は大々的な蟲の討伐部隊を発足。各都市の傭兵の助力も仰ぎながら駆逐を開始した。同時に教会の魔術師たちも、安寧の祈りと兵士の治療の任で街々に派遣されていった。

しかしながら、正に霧から溢れ続けるかの如き蟲たちを駆逐する事は敵わず、戦線は一進一退の状況から進展することは無いのであった。

Tips

【カルディア】

年中霧に包まれた王国。王家であるエグランティーヌ家が代々治世を敷いている。

国土の周囲一帯を森に囲まれた丸い国であり、中央の王都、雪の降る北部領、鉱山の多い南部領、農地の多い西部領、独特な植物の自生が多い東部領からなる。

空は光の加減で常に紫色に見える。その事からも紫が尊い色であるとされ、逆に魔物の象徴である赤は不吉な色とされている。

教会の権力も大きく、単一宗教が信仰されている。

国民は才能の大小こそあれ、基本的にいくらかは魔法が使える。

 

【魔霧】

カルディア国土内は常に霧が立ち込めている。

それは国境一帯の森に近付くほど濃くなるとされ、霧は森から生まれているとの見解が一般的である。

各都市における結界は、魔物の侵入を防ぐだけでなく、霧も阻んでいる。よって、都市内部からは紫色の空を見ることが叶う。

また、この霧には、僅かではあるが、魔素のようなものが含まれている事が分かっているため、正式には魔霧と呼称されている。魔術の素養──魔素への適性──が低い者に関しては、この魔霧を肺腑に吸い込むだけで毒の瘴気となり得るだろう。

 

【名前に関する風習】

"自らの真名を名乗る事無し"。

言葉には魔力が宿る。

カルディアは誰もが簡単に魔法を扱える魔術国家であるがため、呪術魔法さえも誰しもが手を出し得る。

故に、呪術の触媒となる真名を明かす事は常に死を隣合わせにすることであり、

生まれた子供には必ず教会の魔術師から名前を貰い、本来の名前は隠して、その俗称と家の名前のみ名乗る事が当たり前となっている。

例外として、生涯の伴侶に対しては、婚儀においてお互いの真名を明かし合う事で信頼を保証する。この風習により、カルディアでは2度結婚することは極めて稀である。結婚が解消される時のほとんどは、穏やかな死別か、呪い合戦の二択と思ってもよいだろう。

 

【魔物】

野性に存在する動植物とは異なる生物。

必ず瞳は紅い色をしている。その事から、赤は不吉な色とされている。

"霧から生まれる"と言われているが、その実態はまだ未知である。

 

【蟲】

近年突如として増え始めた"意思を持って人間を襲う"魔物。

 

【ヴァンパイア】

北部領に主に生息している、紅の瞳に金糸銀糸の髪を持つ人間と同等の知性を持つ稀少な魔物。

その生態は彼らの口から語られる事も無いため不明だが、人間の血液を好む事は知られている。

人間と酷似した容姿と知性から、両者の間でコミュニケーションが行われ、あるいは恋愛に発展する場合もあるらしい。が、彼らが人間などではなく、魔物であると言う事を忘れてはならない。